ダウ理論によるトレンドの演習:BREXITほか-Day42
今週のテーマはトレンドの把握訓練。
せっかくなので訓練の題材として、2016年の大きなイベントが起きた前後のチャートを使って練習することにする。
2016年の大きなマーケットイベントといえば、、①BREXIT、②ポンドのフラッシュクラッシュ、③トランプ当選、の3つをお題として、明日から順番に見ていく予定。
これらのマーケットの大きなイベントに対して、直前までにどうトレンドを形成し、イベント結果が出てから、どう事前のトレンドに対応していったのか?をダウ理論を通して考察する。
2016年の上記テーマを分析対象とする狙いとしては、2016年という直近のマーケットイベントであるため、マーケット参加者の記憶がある程度残っており、今年のマーケットにも影響を与えるであろうという点と、フランスやドイツでの選挙など、ナショナリズムをテーマにしたイベントが2017年も継続する意味において、ダウ理論が何を示唆するかは興味深く知っておいた方が良いであろうという点です。つまり、2017年の参考になりやすいということです。
①BREXIT(ブレグジット)
2016年6月23日の英国での国民投票で、離脱支持派が僅かな差を持って多数となり、英国がEUからの脱退をすることが決まった。マーケットでは残留派優勢と予想していたため、決定前後でマーケットは大荒れ。
②ポンドのフラッシュクラッシュ
2016年10月7日のアジア時間早朝にいきなりポンドが6.1%下落し1985年3月以来の31年来の最安値水準に急落。アルゴリズム取引での連鎖反応とか、"Fat Finger"ボタンの誤操作とか、憶測があるが、明確な理由は未だに不明。
③トランプ当選
2016年11月8日の米国大統領選挙で、共和党トランプ候補が、直前まで優勢と言われた民主党ヒラリー・クリントン候補を破り、米大統領に当選。
今週はこれらの日足を分析していってみる。練習練習。
明日から一つずつ紐解いていきます!!
さてここからは本日のルーティーン。
ユーロドルは1.06を1時間足・4時間足で下抜けたらダウントレンド形成へ注視!
ユーロドル日足チャート分析ー再考
- 2017年1月17日の上昇で2016年10月12日から始まったダウントレンドが崩壊。2017年1月23日に高値を更新してアップトレンドを開始。2月13日の下げでアップトレンド崩壊。1.0520を安値更新するとダウントレンド開始。
- ちなみに前の上昇の安値から高値の幅を見ると、フィボナッチ61.8%達成して反発。
- さらに直近の下落の高値から安値のフィボナッチ50%達成して再度下落。
ユーロドル4時間足チャート
- 下落トレンド崩壊。
- 直近上昇の半値ラインがちょうど1.0600。
ユーロドル1時間足チャート
- 上昇トレンド崩壊。
- したがって日足・4時間足・1時間足全てトレンドが無い状態。
- 1時間足の押し安値ラインが1.0605で、4時間足の戻り調整の半値ラインが1.0600であることを考えると、4時間足で1.06を下に抜けるなら、ショート目線でダウントレンドを睨む。が、本日は2月第3月曜日でPresidents Dayの休日につき、様子見にする。